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座卓部・新館 -tatami-room round table club-

今更の話 




■2018/0220





モイラスネーク
Malpolon moilensis

DSCF7337.jpg
そう言えばこの種には特化した機能があるんだけど、暇つぶしにでも書いておこうか。

まぁ今更かよって話なんだけども。


DSCF7332.jpg
上の画像はミスティングした後なんだけど、目と鼻孔の間に水が水滴状になっているのがわかるだろうか。
目と鼻孔の間に窪みがあるんだけど、そこに水が留まりやすくなってる。

あと、画像には収められなかったが、頭部中心の目の間(頭頂板と額板の間)にも水が水滴状に付着しやすい。


DSCF7333.jpg
そして口をモゴモゴして飲み始めると、目と鼻孔の間と頭部中心の水滴が減り始めて、
口の動きを止めると水滴の減少も止まる。

何が起きているかというと、鱗の隙間で水を捉えて、鱗の隙間を口に向かって水が流れているわけだ。

モイラスネークだけではなく、全てのヘビにこの機能は存在する。
けど、モイラスネークのこの機能は他のヘビよりも効率的に機能する。

鱗の素材感もそれに合わせたものになっている可能性が高い。

DSCF7334.jpg
口の上唇板の鱗の重なりが縦になっている理由の一つがそれに準ずる。

下唇板もその役割がある。
ヘビが水入れの上を移動する時に下顎を少しだけ水面に付けた後、口を動かしているのがそれ。
鱗の隙間を通して口に水を少しだけ含む行動。

これのメリットは夜間に中空水分量が増加した際に、自然と体に付着してくるものや、
何らかの活動時に野外状況での物理的摩擦などで、水分が自動的に口に入ることだ。

水が隙間に吸い込まれるように浸透していく、あの現象がデフォルトでヘビにはあるわけだ。

だが鱗の隙間を自動的に流れていくだけではなく、頭部周りの鱗の間の水を口に運ぶ動きも意図的に出来ているはずだ。
頭部に付いた水を飲んだり留めたり出来るのはそういうことだろうしな。


そんな微々たるもの・・・と思うだろうが、それは積算時間や摩擦係数が認識出来ていないだけだ。
ヘビの一般飼育下ではよく鱗がベコベコに凹んでいたり、薄かったりするのをよく見かけるが、
どういう負荷がどのくらいの時間積算すればその形質に変化していくのか、
ということを考えて少しばかり理解すれば、野外個体に一日中張り付いていなくとも、およそ感覚的にでも割り出せるだろう。

夜間に野外の複数の状況下で活動する機会が多い人間は感覚は掴みやすいだろうな。
空気・土・植物、少しは記憶にあるはずだからな。


モイラスネーク見てたらこの機能があまりに効率的なもんだから今更ながら書いたけども、
このぐらいの話は知ってる人間は知ってるわな。

まぁ形質には複数の意味が在るって事だ。





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2018/02/20 Tue. 19:07 | trackback: -- | comment: 0edit

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