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座卓部・新館 -tatami-room round table club-

ヘビの脱皮周りについて小話 ・その2 




■2017/0103 ( 2017/0110 また追記 )





んで脱皮に関してついでにもう一つ書いておこうか。
まぁヘビのコンディションを考えるなら、読んでおいて損はないだろう。



『 脱皮後の肌が綺麗 』『 脱皮後の肌が柔らかい 』『 脱皮後の肌が潤いがある 』など、
一般飼育者の中ではこれらは脱皮後の特徴であるかのような認識があるようだが・・・。


実はコレ、それだけ普段の必要要素の供給量が不足し、コンディション構築が甘く、状態が悪いだけだったりする。


例えば私の手元の個体などは、脱ぐ前も脱いだ後も上記『』内が何も変わらない。
(脱皮モード中の皮の剥離中による視覚上の白化はあるが)
それは細胞が常に必要項目を満たされた状態で発育しているからであり、
代謝も体液も適切に循環し、常に体が内側と外側から水分が供給されているから差が出ないのだ。


なぜ状態が悪いと普段と脱皮後で差が出るのか。

それは剥離液を分泌するため、体内から一時的に皮下・体表に体液が集まるせいだ。
体液が集まれば細胞の保水量は増え、膨張し、結果として柔らかくなり、潤いも上がる。

故に脱いでから少しの期間は体表側に体液量が残留しているため艶や感触の柔らかさが上がる。

古い皮を脱ぎ捨てているからではない。
そういう認識になるのは飼育者が実感として、飼育下で表皮の劣化を体感しているということだ。


1~3ヶ月の短期間で体表や皮下がガサついてきたり固くなったりするのは、
それはその分ヘビに負担が掛かっているという事なのだが、
構造やら理由やらがわかってない飼育者は結構楽観的に見ていて、
実際は結構危険なことなのだがそれに危機感を覚えることはない。


脱皮モード中に体がやや膨らむのはそういうこと。
剥離する皮膚を浮かせているからだけではない。

だがそれは一時的なもののため、少し時間が経てば体液は内側へ戻されていく。
そうするとまた体表が乾いてきて、柔らかさも減り潤いも消える。



体液量の多い・水分のストック能力の高い細胞が構築されている場合は、体液の絶対量が多く、
剥離液の総分泌量が体表や皮下脂肪層から供給されやすく、乾燥時もスムーズに体液の補完が行える。

が、例えば皮下脂肪の厚みはあるが脱皮不全になりやすい個体が居るのは何故か。

それは細胞が体液・水分量が少い状態で構築されてきているからだ。
体脂肪密度が上がれば上がるだけ剥離液の分泌量が減るのを知っているだろうか?

脂肪密度が上がれば体液の移行・循環・交換等の効率が低下する。
というのは、保水能力を上げ、常に皮下に多くの体液・水分を保管している細胞と違い、
脂肪密度で厚みが増えた皮下脂肪は、内側からの体液の分泌の壁になってしまうのだ。

皮下脂肪の密度が高いと細胞に貯めれる体液・水分量や、細胞間液の量・移行が面積的都合・摩擦係数で低下する。
同時に機能力の発達というのがあり、普段から利用されていない機能は低い状態のまま発達する。
飼育下で供給・循環・交換量が多ければそれありきでの体が創られていくが、少ない場合もそれありきでの体が創られていく。
その場合当然、発揮できる力は同一ではない。
これは生物なら部分的におよそ共通事項か?

分泌量が低く、分泌速度が遅くなれば、外界からの水分供給量が低い場合は脱皮不全の発生率は上がる。
簡単に言うとこういうわけだ。

同じような肉付きでも性質・コンディションはまったく変わる。
これは触った時の感触に露骨に現れる。

まぁこれを考えれば、影響するのは脱皮不全だけではないことはすぐにわかるだろう。



脱皮中の保湿とかがどうたらとか考えてるのも居るようだが、当然そこだけ補完していれば大丈夫だと考えるのは論外だ。

ましてや湿度だけで補完しようと考えてるなら尚の事認識が甘すぎる。

湿度なんていう水分の残りカスにどれだけの影響力がある?
湿度というものの粒子サイズと性質を考えろ、どうやって体の構成材料にできる?
単純な物理的推移だ、考えれば小学生でも分かる程度のな。


中にはヘビに水が掛からないように飼育する、などと記載している人間すら居る。
そう言うなら全種それでやれるんだよな? やってみるがいい。

いくつかのブログではそう記事に書いていながら脱皮不全が多いから話にならない。
内容の整合性は察しがつくだろう。

私の所では冬場だろうがなんだろうが、飼い込んでる個体はまず発生しないからな。
そもそも不全起こしたら温浴で・・・などという言葉や行動はおろか、私にはそんなものは考える必要すら無い。


皮膚の機能一つ理解していない典型的な技術の無い人間の思い上がりからくる認識だ。
自分のやり方でも表立った問題が、現状発生していないからというね。
( 正確にはその飼育者が問題として認識出来ていない )
そしてその場合、当初に自分がこれでいいだろうと想定した認識・外部から得た情報に依存しているため、
現状以上に理解が上がらず、生体の機能等は考えれない。


水分の表皮吸収・皮下保水の役割は?
表皮吸収効率には種別に差があり、生体の必要要求量と生活様式と機能力がリンクしているが、その意味は?
余剰栄養素や老廃物の再吸収などにどう対応するつもりだ?
体脂肪密度が上がることにより発生する弊害と、その経緯は? (かなりの数があるが?)


そりゃ脱水になりやすいだろうし、多めに喰わせてりゃ体脂肪・内臓脂肪密度は上がりやすいわな。

脱皮不全起こそうが肥満になろうが、皮肉な話で生きてる個体は生きてはいるだろうがな。
特に国内で安定してCB化されている連中は、それだけ種としての耐久力があるということでもあるからな。
そうなると勘違いや錯覚も発生しやすい。
コーンスネークなど別の意味で厄介で、そのやり方でも、その状態でも生きてるのか・・・という個体は多く目にする。




脱皮不全なども理由がいつまでも 『 湿度が・・・ 』 としか考えれないようでは話にならない。
湿度は体表から・呼吸からの水分の揮発量を緩和させる効果しかない。
体に発生している負担は別のものだ。


湿度を上げれば脱皮不全が解消されると勘違いしている飼育者が多いが、これも説明しておこう。
それで多少緩和されるのは、体表からの水分の揮発量が減るからだ。
揮発量が減れば体内から補完される分の体液が、増えた湿度分揮発量が減り、剥離液が維持される。

しかし消耗量が僅かに抑えられてるだけで、根本的に解決しているわけでもなく、必要な供給が成立しているわけではない。


漠然と湿度を上げれば脱皮不全が解消される、とだけしか認識していない飼育者は多く、
同時に、なぜ湿度を上げれば脱皮不全の発生が緩和されるのか、ということを理解しないで・考えないでやっているが、
その中身の無い盲信性に、何故違和感を感じないのか。

湿度というのは水分の1種なのだが、その湿度が大事だというならば、生体への湿度の影響過程は考えているはずだ。
では、何故それ以外の水分供給のアプローチに意識が向かない?

これが簡単に飼えると考える飼育者のバックフィールドの無い安直さの、わかりやすい部分だ。
実質的に何も見えているものがないのだ。


湿度がどういった推移で何処にどのような影響を与えるのかという質問に、答えれる人間は居るだろうか?


結論から言えば居ない。
誰かが言っていたからやってる、ただそれだけ。
湿度を盲信する飼育者は影響値や推移を考えていないからこそ、その考えしか無いのであって、
もし考えているならば私サイドの思考が頭にあるはずだ。


何度も書いているが、必要なのは水分だ、湿度は供給後の副産物でしかない。

大事なのは普段の、日々の供給量・構築量だ。


ちなみに呼吸による肺や鼻孔への水分供給量の要求比重が多い種は居るが、
そういった種に必要なのは湿度ではなく霧のような水分粒子だ。






基本的にヘビの飼育においては、体液・血液・内臓・細胞に対し、
どれだけ負荷を減らせられるかが、どれだけ循環量や交換量や稼働量を上げられるかがダイレクトにコンディションに繋がる。

当然、代謝を無理矢理オーバーヒートさせることとは違う。
一時的に一定範囲の代謝を強制的に上げて、一定の効果を狙って発生させる事はあるがそれとは別。

故に水分関連は相関性の都合上、最大の主要要素になる。
( 当然それ以外にもあるが )

が、ただ水を飲ませる量が多ければいいかというとそうでもない。
反映率や細胞性質の構築、各機能力の構築、現時点までの育成状況やらが絡んでくる。

どの個体でも水の効果は均一になるというわけではない。



この相関性なんだけど簡単に言えば、
体液量を増やせば内臓のコンディションが上がり、そこを上げれば循環系が上がり、
血液や体液の状態・回転量も上がり、細胞の状態が上がり、機能力の高い細胞が構築され、
それがまた内臓の機能と状態を高めることに繋がるということ。


細かく言うとそれがコンディション項目同士・生体が生きる上で保有している機能全てに発生している。
この相関性はあらゆる要素に存在し、結果として循環し一つの状態を形作る。



しかし負荷が重なれば当然コレは逆の意味になる。


これを考えれるなら、ほんの少ししか効果がないと思えることでも、
実際は複数の要素に影響を与えていることが見えてくる。


技術が上がらない人間ほど、ものを簡単に・楽に考えようとする。
これでもやれる、やらなくてもいい、これは必要無いだろうと。
簡単に考えていてはやれないからこそ、やれてこなかったからこそ、下手物連中がCB化されてきていないのだ。


さて、もしやる気があるなら、
あとは自分で年単位の時間を掛けて検証してみるといい。










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2017/01/03 Tue. 01:20 | trackback: -- | comment: 0edit

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