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座卓部・新館 -tatami-room round table club-

少しまともに飼育概要・1 

 


■座卓部 2014/1009







クビワヘビに挑戦してみて、ついでにいい機会だし、ヒバカリにも再度挑戦してみようと思う。

当然ヒバカリは下手物の部類で、私も含めてこれもまともに飼える人間が極めて少ない種類。




ヒバカリ
Amphiesma vibakari vibakari

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うむ、ビジュアルの可愛さは鉄板なのだが環境調整の難易度がイマイチ可愛くない(´・ω・)

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というのもヘビは基本的に小さければ小さいほど、細ければ細いほど環境変化に弱く、
特に空腹・脱水・高温・低温・他、諸条件による代謝低下の負荷を身体の大きなヘビよりもはるかに受ける。

そこでヒバカリを飼育することになったのであえて、いまさらながらヘビの飼育における事柄を記載してみよう。


2014_1009_151546.jpg
ヘビの飼育において種類・大小問わず、念頭に置かれるのが『代謝機能の構築と維持』だが、
野外産の個体の場合、代謝活動には3つ条件がある。

気温
体内水分量
紫外線

この3つだ。
(CB個体では一部の種類を除いて紫外線はまぁ要らない)

気温は言うに及ばないが、
体内水分量と紫外線に関してはほぼ考慮されていないのが現状か。

カメなどの飼育の場合、結構いろんな要素を気にされているが、ヘビの場合は何故か細かいことは気にされない(´・ω・)


まず、ヘビの水補給方は3つ。

1・食物からの確保
2・水場からの確保
3・朝露・霧による結露・雨・霧吹きからの確保

この3パターンですが、通常は2番目の水場からの確保しか気にされていないのが現状ではないかと。

湿度はあくまでも効果としては身体からの水分の揮発量を抑えるためのものなので、
当然必要なものではあるがヘビの体内水分量の底上げをすると考える場合、それだけではあまり意味の無いものです。

爬虫類全般に言える事とは思うが、
この連中は人間のように、足りないものを全て自分で補うことが出来ません。
身体の管理を一定量、外界の環境に委ねています。

だから体内水分量の減りが原因で、
鱗の厚みが減ってきたりしても、消化力が弱くなっても、毛細血管の稼働量が落ちて内臓機能が低下してきたとしても、
それらを直接、水場から水を飲む事により自発的に補おうとすることは出来ないのです。
自発的に補えるのは単純な喉の渇きとか避難的意味合いでのウェットシェルターへの移動など。

正直な話、湿度が欲しければ・喉が渇けば、水入れに入るか飲むかは勝手に本人がやるだろう。
というのは甘い考えです。
それが自己管理でできるならばヘビは野外で生息環境を選ばない。




水場が好きで、
一日の大半を水入れの中で過ごすような個体や種類はその行動がだいぶ環境に対しての補助にはなっていますが、
1・3、による調整をやって損は無いでしょう。

特に人工飼育下では霧吹きなどの供給の『3』は殆ど気にされない場合が多く、
脱皮前限定でやる人は居るでしょうが、日常・コンスタントに供給する飼育者はあまりいないでしょう。

やることによるメリットは多いです。

1・経口補水補助(それによる体内水分量の増加)
2・体表面の保水(続けてると鱗の質や触った感触が変わってきます)
3・身体の洗浄
4・鼻孔に対しての給水
5・4による気管支系の病気の予防

ボールパイソンなどではよく気管支の乾燥が原因の病気がありますが、
・・・私の手元に居る3頭も導入時、もれなく軽い気管支炎を持っていました。
ですがその手の病気の初期症状は高温(30~35℃・温度固定はウイルスが安定する可能性があるためNG)にして、
霧吹きで鼻孔内に直接水分を継続的に供給することで案外簡単に治ったりします。


そんな些細な事じゃ大して変わらないだろうと思うならば彼らの身体の小ささや精密さへの認識が甘いだけです。
些細な事でも毎日の供給による効果は大きいものになる。
結果としては内蔵機能が強化され、一部の病気を防ぎ、ひいては諸条件により寿命も伸びたりするでしょう。

理論的には体内水分量を増やせば代謝の稼働量が上がるので、
クッション効果が発生し、些細な気温低下などにも強くなるはずです。


そして食物からの水分補給ですが、
食物をもってヘビの体内水分量を上げるならば、鶏肉系・両生類はベストです。
身体への水分浸透率も高いので立ち上げ時にはマウスよりも鶏肉などの方がよろしいでしょう。
コンディションが悪い場合、カロリーだけを求めてるわけではありません。

飼育者の中には水気の多い排泄物を、状態が悪い・下痢をしているなどと認識する人間が居るようですが、
排泄物の水分はむしろ多い方が良いです。
本当に消化不良などで下痢をしている場合は、その状態の匂いがします。
ピンポイントで言うと、人間の嘔吐物のような胃液を体内で処理しきれていないで排出された匂いがします。
そうなったら注意・対処が必要です。

野外産の個体のみならず、CB個体においても
体内水分量は気にされるべき要素の一つだと思います。

ゆえに、気温だけ気にして飼育されてる個体は簡単に病気したり死んだりするパターンが多くなる。

特にヒバカリのような小型種は中型・大型種よりも桁違いに調整と手間を掛けなければいけないでしょう。





んでWDのヘビにはトカゲ同様、紫外線は必須だ。
それほど要求量は多くないにしても、ここ最近それを痛感している。
今まで飼育してきた種類、今飼育している種類、その結果と現状を見るに、紫外線の必要性は大きいと思われる。
実は今、野外産のとある種類を紫外線点けて飼育しているけれど、現状での経過を見る限りは、
コンディションの底上げをする手法が、紫外線無しの場合よりもはるかに反映されやすい感じです。

要は食べても太らない個体は身体に栄養を回す系の代謝能力も低下している可能性があるので痩せていくのかもしれません。

紫外線がどういう経過をもってして、身体の代謝を上げるのかは原理を考えるとややこしすぎるので、ソレは他の人に任せよう(´・ω・)

ヘビの場合トカゲと違い、紫外線遮断による影響がゆっくりでわかりづらいうえに、個体差まである。
人工下で紫外線を遮断すると1年以内に状態を崩す個体もいれば、数年~10年以上飼育しても平気な個体まで居ると聞く。
私の手元に居る野外産のシマヘビ連中も紫外線も無しにピンピンしているし。

なんだかんだでしばらくは生きてるから『紫外線は必要無い』と誰かが言ったのだろうが、
野外産の個体から紫外線を奪うことは、基本的には少しづつその個体の肉を削ることになっているだろう。


野外産の個体をやっているとよくあるが、突発死をすることが在る。
これは主に寄生虫がどうこうと言うよりは、代謝低下による臓器不全が多いように見受けられる。
紫外線遮断・体内水分量低下、この2つにより引き起こされるのだろうと思われるが、
どちらかと言うと野外産の個体の場合は紫外線遮断の方が最終的には致命傷になるだろう。

野外産は数年間飼育していたり、どんなにパッと見の肉付きなどの状態が良くても、ある日急に落ちることがある。
せっかく飼育していて自分にも慣れて、仕上げていた個体がわけもわからない死に方をするのは泣きたくなるどころの話ではない。
出来る限りは長く生きていて欲しいものだ。 





で、これらの条件を元に、下手物や小型種を考えるとかなりシビアな条件が求められる。

ただし種類により、紫外線照射時間は調整する必要性はありそうだ。
クビワヘビとかも紫外線が要らなくなると物陰に隠れていたりする。

おそらくヒバカリも丸一日中紫外線付けてたら嫌がる部類の連中だろう。

その上、周期的な低めの気温が必要とされるようだから手間がかかる。
本来野外ではヘビ自体が適正環境に向性を持ち、自分でその環境に移動できるが、人工下ではその活動が制限される。
それこそ飼育者の技量が問題になってくる。

さて、昔と違い私も少しは飼育がマシになってはきた気がするが今回はいかがなものか(´・ω・)

2014_1009_151739.jpg
そしてこのヒバカリのような下手物や両生類専食なんて連中は基本的に生体のサイズ問わず、
体内水分量・毛細血管の稼働量を求められる。
ゆえに両生類専食のヘビに対してマウスに餌付かせるなんて以ての外だ。
消化相性以前に血液の質が変わって、ソレが問題の原因になってしまうのは目に見えている。

ヒバカリは雑食系ではあるけれどマウスに餌付かせてマウスメインで・・・なんてしたら間違いなく早死にコース。
基本食はカエル・ミミズ・小魚、カナヘビ、保水量の多いもの、消化の早いものばかりだ。



さて、これらの事柄を改めて自己確認しつつ、ヒバカリ・クビワヘビを出来るだけまともに飼育できるように頑張ろうかと思います。

てことで、今度休みの日でもエサ回収にでも行ってきますかね(´・ω・)
 
 
 
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2014/10/09 Thu. 20:41 | trackback: -- | comment: 3edit

コメント

アドバイスありがとうございます!

具体的でわかりやすい、とても丁寧なアドバイスありがとうございます!

確かに、自然の中では水と触れる機会が多そうです。
CB個体でも、もともとはそういった環境で生きているはずの子たちですもんね。
とは言え、湿気もすぎると皮膚病になるんですね…。
在宅時はこまめに、少量ずつ霧吹きしてあげようと思います。
霧吹きは、していた時も加減がわからなくて「多いのか? 少ないのか?」と悩みながらやっていたので、具体的に教えて頂けて嬉しいです。
教えて頂いた加減を探りつつ、やってみます。

顔にかけたら飲むというのに驚きです。
想像するだけでもめちゃくちゃ可愛いです( ´͈ ᐜ `͈)
羨ましいです。

水入れも、もっと浅型の物を探して変更してみようと思います。
うちの子ももしかしたら、水に入らない(これも実は少し悩んでいたので、「こういう子も居るんだ!」とわかってホッとしました…)どころか水入れから水を飲まない子なのかもしれませんが、なるべく入りやすそう&飲みやすそうな器を探してみますね。
…水入れに放そうとするのは、へびにとって嫌なことなのかもしれませんね。
以後、やらないようにします。

これから寒くなりますので、ケース周囲の保温ももっと考えてみますね。

過保護で良いようで安心しました(๑′ᴗ‵๑)
ヘビ的感覚を学びつつ、うちの子にとっていちばん良い環境を用意してあげられるように頑張ります。
まだまだ初心者で、レベッカ臼井さんのように目が利かないので、見て得られる情報というのは少ないでしょうが、色々な個体の見られる場所にも出て行こうと思います。
本当に、色々とアドバイスありがとうございます!
勉強になります。

また何かご相談することもあるかもしれませんが、ご自身のへびちゃんたちのお世話の片手間にでもアドバイス頂けたら嬉しいです。
宜しくお願い致します( *ᵕᴗᵕ )⁾⁾

紫莢 #So7kXJkE | URL | 2014/10/10 23:05 * edit *

紫莢様初めまして。

ヘビに対しての霧吹きの件ですが、
やらないよりははるかにやったほうがよろしいです。
以下、多少きつい言い回し・結構長文になりますがご了承ください。


というのもヘビは基本的に爬虫類であり、
人間と同じ環境や哺乳類のような感覚ではまともには飼育できません。

哺乳類は表面的な感覚的欲求と身体の維持がほぼ直接リンクしていますが、
爬虫類は半分以上は外界に依存しています。

水分の確保の手法も、
本文に記載しているように3つあります。

彼らは地面に隣接した生き物であり、
地表の湿度は人間の部屋とは異なります。

その上、地表には植物があり、植物には水分が集まります。
山や河川敷など行くとわかりますが、
日中でも土は濡れ、草は湿っています。
そして朝露・夜露・結露・霧、そういうものは毎日のようにある環境で生きています。

乾燥地域に住んでいるような種類でも夜から朝にかけて温度差が発生し、
体表面や植物・岩場に付着する水滴から水分を得ます。

乾燥系と言われているブルやパインスネーク・モンペリエすら、
体内水分量が減ると消化力がかなり落ちるので、私の下では少しでも良い状態にするために、
コンスタントに霧吹きをしており、顔にかけたりすると必ず飲みます。


ヘビは確かに急に霧吹きをかけられるのに対して驚く子もいます。
小さな個体は特にです。
ですがそれは、必要無い、ということではないのです。

人間的な感覚で見ると驚くからやめておこう的な感じになるのでしょうが、
野外でも、雨が降ればヘビは驚いて走ったり、身を丸めたりします。
が、それは彼らにとって、害悪ではないのです。


ストレートに言いますと、『ヘビがあまり水分を求めない生き物だ』などという人間は、
飼育能力以前に生体を理解しようとすらしていない人間でしょう。

例えばそういう人間はホームセンターのペットコーナーで
脱水で首周りの肉が萎びていたり、
腹板に縦皺が付いているコーンスネークのベビーやヤングなど見ても何も思わないのでしょう。

部屋の床に水入れを置き、部屋にヘビを放ち、
その状態で部屋は暖かいから勝手に生きていけるだろうという暴挙と変わりません。


絶食・絶水に対して耐久力のある生き物ではありますが、
不足した状態が継続してもいい、ということではありません。

代謝活動と水分は生き物の要です。
ヘビにとって(人にとってではなく)良い状態を追求して悪いということはありません。

上に記載したように、外界の環境サポートありきで生きていける生物です。
不器用な子もいたりするので補水選択を増やしてあげることは大切です。



ちなみに手に持った状態で水入れに入れようとすると、
大概は水以外の場所を着地点に選びます。

霧吹きですが今後もコンスタントにしてあげてください。
水入れから水を飲む事と、霧吹きから水を飲む事、
彼らにとっては反応と欲求の理由そのものが違います。

ただし、湿った状態がデフォルトになると皮膚病をやらかすので、
飼育下では通気性が良いケースで、
5時間~7時間程度でケース内・床材がさらっと乾く量を供給してください。
調整が不安であれば水を吸わない素材の板なども入れておくとやりやすいです。

私の所にも水に入らないヘビがソコソコ居ます。
それどころか水入れから飲まない個体も居るのですが、
それでも一応入れてあります。
念のため、水入れは平たくて浅めのものを入れてみてください。

ケース内気温ですが26~30度であれば鉄板です。
気温はなにも常に一定に保つ必要はありません。

逆に健康状態の面でも、多少は変化が必要です。
ただ、ケースの中と外に温度差がありすぎるとリスクがありますので、
ケース周囲もある程度の保温はしてください。



過保護飼育、まったく問題ありません。
ただそれは人間的にではなく、ヘビ的な感覚で甘やかしてあげるとよろしいかと思います。

長く飼育していると、しっかり飼育された個体と、
未熟なまま、適当に飼育された個体などを見比べる機会も出てきて、
逆算的に飼育者が何をしてるか・してないかも見えることもあります。


以上、ご参考までに。
よろしくおねがいします。
 

レベッカ臼井 #- | URL | 2014/10/10 21:42 * edit *

ご相談です。アドバイス頂けたら嬉しいです。

はじめまして。
コーンスネークを飼い始めてまだ1ヶ月くらいの初心者です。

先日、「霧吹きは急に湿度が上がるので嫌がる個体もいる、湿度はあまり気にしなくても良い」とアドバイスを頂いたのですが、こちらを拝見して悩んでいます。
コーンは小型ですよね?
霧吹きはやはりしたほうが良いですか?(・ω・`)

一時期霧吹きをしていた時に気になったことがあるのですが、霧吹きでケース内に付いた水滴にすごく寄っていってたんです。
水入れに新しいお水を入れても、そんな反応をしたことがなくて。
もしかしたらうちの子は、3の補給方法を好むのかも…と思いました。
単にその時は脱皮前で湿気を必要としていただけかもしれませんが、そして私が見逃しているだけかもしれませんが、でもうちの子が水入れに入っているのを見たことがないので。

一応、「水入れからお水飲んでないのかも?」と思い、まず水場の場所がわかってない可能性を考えて、ハンドリング後にわざと水場あたりに降りるようにケースに返したことがあります。
すると、水入れに入るのを嫌がるように、ふちで身体を浮かせて、わざと水入れ以外のとこに着地しまして。
今の水入れが気に入らないのかと、生体購入したショップに「今までどんな水入れを使ってましたか?」と問い合わせたところ、「深すぎなければどんなのでも良いはず、お水はそもそもそんなに飲む動物じゃないのでそこまで気にしなくてもいいです」と返され、別の方からは別件で「霧吹きは良くない」「生き物だし自分で動くので、初心者がヘタに温度を触ったり、湿度を気にする必要はない」と伺ったもので、私が過保護で気にしすぎなだけかと思っていたのですが…考えを改めたほうがいいでしょうか。

ご自身の可愛いへびちゃんのお世話でもお忙しいかとは思いますが、アドバイス頂けたら嬉しいです。
どうぞ宜しくお願い致します。

紫莢 #So7kXJkE | URL | 2014/10/10 19:44 * edit *

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