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座卓部・新館 -tatami-room round table club-

一つの解決 




■2017/1217





この症状はヘビに多いのかな?
ヘビではたまに耳にするけど、他の種類ではそんなに聞かない。
私が知らんだけか? まぁいいや。

この症状は私が以前よりヘビを飼育する上で危険視していたリスクの一つだ。
その症状は『 胆嚢炎 』
細菌性やら結石性やらとかのもあるらしいが、
発生状況や某所との相談を見て、聞く中でやはりこいつは寄生虫が要因になってると確信する。
回虫系か何かだろう。

まぁそれは当然か。
細菌やウイルスが優位性を持つような免疫低下がデフォルトにはなってはいない。
ベビーとはいえ、私の手元でそこまでは低下はしない。
細菌やウイルス性の症状は、ヘビの場合は感染条件という下地が構築されている必要がある。
突発的に少し免疫や体温が下がったぐらいで症状は出ない。
少しの負荷で症状が出るようであれば、免疫稼働量を一定以上まで上げきれておらず、
感染条件の下地がクリアされていないからだ。


この胆嚢炎なんだけど、気温が下がる時期に発生しやすい。
通常通りに免疫や体温が動いている場合は潜伏していて、
生体の体温が数日でも局所的に下がった場合、その隙きを突くような動きを見せる。

そしてある日急に胆嚢が腫れてくる。
稀に発生する、軽い消化不良によるガス溜まりも腹部が膨張してくるが、それとは感触が全く違う。
膨張面積も違い、もっと固いしこりの感触がする。

この胆嚢炎は私の所では小さな個体にしか発生しない。
それは小さい種類や個体の方が免疫稼働量や体温などに外部影響を受けやすく、自己維持能力が低いせいだろう。

ある程度のサイズ以上の個体には発生したことが無い。
免疫維持・体温効果の維持量の都合か、
発生していても体積的な都合で然程問題にならずに自然と治っているのかは未確認。


以前、私が潰れて殆ど動きがとれなくなってる時に手元に居た2頭に発生した。
イースタンフォックススネークと、クビワヘビだ。

あの時は私が手を出せなかった都合でその2頭は死なせてしまった。
症状は上記と同じ胆嚢炎。
数ヶ月もの長期間気温が下がっていたことが発生理由だ。
当然気温が長期間下がらなければこの問題がこの2頭に発生はしていなかったろう。

体積的な都合が思慮に入るのは、胆嚢炎になった個体の状態推移の都合だ。
胆嚢炎が発生すると一定サイズまで胆嚢が膨張するのだけど、
その膨張した際に膨張の限界サイズがあり、限界サイズまで膨張した後、
暫くしてから沈静化していくのか、膨張した胆嚢の収縮が始まる。

小さな個体は膨張した際に、体積の都合で胆嚢から下の臓器が圧迫され、
血液や体液の流動が阻害されて胆嚢から下が急激に痩せてくる。

だから体積に余裕があるサイズは、
発生から沈静化まで流動が阻害されずに問題にならないのではないかという感じ。

まぁ胆嚢周辺の組織そのものが炎症を起こして腫れて流動を阻害しているのか、
腹腔の面積的理由で阻害されるのかは微妙なところだが。
そこは解剖とかせんとわからんだろう。

実際一定サイズ以上の個体に発生してるかどうかは微妙だが、
小さい個体は上記の圧迫理由が死因の一つになる。
胆嚢炎だけでも死んでいるかもしれないが、合併症の無い胆嚢炎だけを観察しつつ放置してた事が無いので未確認。


だからこの症状を処理する場合は発見の速さと、治療速度が問題になる。



そして今回発生したのはモンペリエスネークのCBの1頭。
時期的に発生する可能性は想定していたが案の定だ。
モンペリエのベビーを特にマークしておいて正解だった。

発生する年と発生しない年があり、今まで数件しか発生しておらず、
そんなに頻発するものではないが私は胆嚢炎だけは必要以上に警戒している。
発生推移が見えないからだ。
必ずと言っていいほど、この症状に関しては性質上後手に回る。

私の部屋は隙間風などが多く、可也塞いではいるが限界がある。
冷気の流入の仕方の都合で局所的に気温が下がる場合があるのだ。
だからこの時期は警戒する。



今回なったのはこの子。
何号だ? まだ呼び方も付けてはいないがまぁいいや。
DSCF7286.jpg
数日前に発生を確認した。
発生してから確実に2日以内に発見。

そして対処開始してから3日で胆嚢の膨張が完全に消える。
外観からの膨張だけでなく、指で腹板を軽く押すようになぞり、内部の感触を確認する必要がある。
その際は生体には腹板の力を抜いてもらうようにするといい。

数年前にイースタンキングスネークの♀に発生した時は、当時は治療法もイマイチで発見から完治に2週間以上掛かり、
その都合、流動阻害で内臓の方へのダメージも残ってしまっている。
やはり栄養反映率が低いのだ。

だが今回は3日でほぼ処理が完了した。
後遺症が残る可能性も無いだろう。
まぁもう10日ぐらいはケアしておこうかね、再発の根ごと潰そう。

まぁ現象の細部まではわからんが、この症状を処理することは出来る。
昔よりも効果的にな。

わけの分からない症状があるのは本当に怖い事だ。
何時殺されるかわからんのだから。

今回の件でヘビを扱う上での大きな懸念の一つが解決した。
やはり明確に対処可能だ。


腫れが消えた後の画像だからアレだけど、この白丸の部分ね。
胆嚢炎で膨張するのは。
DSCF7287.jpg

この症状の大方の把握と処理能力が上がったのは、管理も対処できなかった時期にあの2頭に症状が出たからだ。
あの段階で寄生虫だと思ったよ。

正体さえわかればなんとかなる。
今回胆嚢炎が発生した時、正直笑みが溢れた。
『 この寄生虫を殺してやることが出来る 』 と思ったからだ。


だが処理法に関しては記載しない。
可也荒い手法を使っており、トチ狂った微調整が求められるからだ。
薬品類も使わないしな。
断言していいが、他の飼育者がやったら100%生体が死ぬ。


まぁ胆嚢炎というものがあるということだけでも認識しておくといい。
ヘビ飼育者で、手持ちのヘビにこれっぽいものがでたらすぐに爬虫類診れる病院へ駆け込むように。
使われるのは駆虫薬だろうし金額もそんなに掛からないだろうから。


今回は正直嬉しい。
一つ、大きな安心が自らの手で確立出来たからな。





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2017/12/17 Sun. 06:23 | trackback: -- | comment: 2edit